永住申請の前に、今日から始められる準備は何ですか?
一般社団法人 外国人雇用支援機構(FESO) / 公開 / 最終更新
答え
永住許可の審査は、申請日ではなくその数か月から1年以上前から始まっている準備で決まります。申請直前に慌てても、過去の履歴は変えられません。公的義務の履行、生計維持、素行善良の3つについて、今日から履歴を積み上げ、記録を確認しておくことが最善の対策です。
どのようなご相談ですか?
これから永住許可の申請を考えている方に向けた、事前準備のガイドです。
- 相談種別:在留資格(永住許可申請)
- 申請種別:永住許可申請
- 背景:永住許可の審査は厳しく、居住期間の要件を満たすだけでは許可を得られません。申請直前に準備を始めても、過去の履歴を変えることはできません。
- 知りたいこと:不許可のリスクを抑えるために、申請の前に何をしておけばよいか。
公的義務の履行では何を整えておきますか?
年金・健康保険料と税金を、期限内に納めた履歴を積み上げておくことです。
年金と健康保険料は「期限内納付」を意識する
以前は「滞納していなければよい」という認識もありましたが、現在は過去2年間(または3年間)について、納付期限を過ぎることなく期日どおりに納付していることが強く求められるとされています。
国民年金や国民健康保険料に未納や遅延の履歴がある場合は、申請にあたって不利に働く可能性があります。過去に遅延の履歴がある場合は、申請のタイミングを行政書士と相談し、理由書で状況を説明するなど、立て直しの方針を立てる必要があります。
納税状況も漏れなく確認する
住民税、所得税はもちろん、会社を経営されている方は法人事業税など、すべての税金に滞納がないかを確認してください。申請時に提出する納税証明書や課税証明書に過去の滞納履歴が反映されていないか、事前に取得して確認しておくことが欠かせません。
「過去2年間(または3年間)」という期間は、実務上の目安として述べられているもので、公表された基準ではありません。
生計維持要件はどう整えておきますか?
転職のタイミングを調整し、扶養家族の人数とのバランスを確認しておくことです。
転職のタイミングに注意する
永住許可の申請を行う直前の転職は、生活基盤が不安定とみなされ、審査が長期化したり不利になったりする大きな要因となります。転職の予定がある場合は、申請の1年以上前には新しい職場で安定して働いている状態にしておくことが望ましいとされています。避けられない場合は、雇用契約書や給与明細を補足資料として提出するなど、安定性を裏づける対策が必要です。
扶養家族とのバランスを考える
生計を維持する能力の審査では、単に「年収◯◯万円」という目安を満たすだけでなく、扶養している家族の人数とのバランスが重要です。扶養家族が多いほど、世帯全体としてより高い年収が求められます。申請前に、世帯全体の収入で目安を満たしているかを確認しておきましょう。
素行善良要件で見落としがちな点は何ですか?
交通違反歴と、入管法上の届出義務の履行の2つです。
交通違反歴を確認する
素行が善良であることは永住許可の必須条件です。ここでいう「素行」には犯罪歴だけでなく、日常の細かい法令遵守の状況も含まれます。軽微なスピード違反や駐車違反であっても、頻度や回数が多い場合は法令遵守の意識が低いと判断されるリスクがあります。
申請時には、警察署で運転記録証明書を取得し、ご自身の違反履歴を把握してください。違反歴が複数回ある場合は、反省の意と再発防止策を明確に記した理由書を提出することが重要です。
在留カードの届出義務を確認する
在留期限の管理はもちろん、住所が変わった際の14日以内の届出や、転職した際の活動機関に関する届出など、入管法上の届出義務をすべて履行しているか最終チェックが必要です。これらの届出漏れも、不許可の原因となることがあります。
いつ何をすればよいですか?
1年以上前、3か月前、申請直前の3段階で準備を進めます。
- 申請の1年以上前
公的義務の履行状況を整え、転職や引越しを避けるなど、生活基盤の安定化を図ります。
- 申請の3か月前
納税証明書・課税証明書、運転記録証明書などを取得し、過去の履歴を確認してリスクを洗い出します。
- 申請直前
行政書士と面談し、最終的なリスクチェックと、審査官への説得力を高める理由書の作成を行います。
行政書士は、書類作成を代行するだけでなく、過去の履歴を客観的に分析して不許可につながるリスクを特定し、そのリスクを説明するための理由書を作成します。
よくあるご質問
永住申請の準備はいつから始めればよいですか。
申請の1年以上前からです。公的義務の履行状況を整え、転職や引越しを避けて生活基盤を安定させます。申請直前に始めても過去の履歴は変えられません。
年金や健康保険料は滞納していなければ大丈夫ですか。
実務上は、滞納の有無だけでなく、納付期限を過ぎることなく期日どおりに納付してきたかが見られるとされています。過去2年間(または3年間)が目安とされています。
永住申請の直前に転職するとどうなりますか。
生活基盤が不安定とみなされ、審査が長期化したり不利になったりする要因となります。申請の1年以上前には新しい職場で安定して働いている状態が望ましいとされています。
軽微な交通違反も永住申請に影響しますか。
頻度や回数が多い場合は、法令遵守の意識が低いと判断されるリスクがあります。警察署で運転記録証明書を取得し、ご自身の違反履歴を把握しておいてください。
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